母子家庭（シングルマザー）の生命保険、受取人は？

母子家庭の世帯主である母親（シングルマザー）が新たに生命保険に加入するとき、死亡保険金の受取人を子供とすることに何の問題もありません。ただし、子供が未婚の未成年でいる間に母親の死亡保険金を受け取る事態になった場合は、親権者（実父または養父）あるいは未成年後見人によって保険会社に請求しなければなりません。離婚による母子家庭であっても、子供の父親が親権を行使してくれるよう、父親にその確認をしておくべきです。それができない場合、自分に万一のことがあったときは家庭裁判所に未成年後見人の選任を請求するよう親族などに依頼しておくべきです。

離婚によって母子家庭となった場合で、離婚前に夫を死亡保険金の受取人として加入した生命保険については、契約者・被保険者が自分（母親）であるときは、死亡保険金の受取人を子供に変更することが自由にできます。

一方、離婚前に夫が契約者・受取人、自分が被保険者として加入した生命保険の場合は、解約や名義変更には契約者である夫の同意が必要であり、夫に手続きをしてもらわなければなりません。なお、そのような例で自分を契約者に、子供を死亡保険金の受取人に変更した場合、自分に万一のことがあって子供が死亡保険金を受け取ったときは、自分が払い込んだ保険料相当分には500万円×法定相続人人数（＝子供の人数）まで非課税の相続税が適用されますが、夫が払い込んだ保険料相当分には贈与税が課されます。

この記事のタグ

サイト内関連記事

子供なし夫婦で加入する場合の生命保険の選び方と見直し: 子供のいない夫婦で、これからも子供をつくらず、夫婦二人で生活していくという人たち......
離婚後、母子家庭（シングルマザー）のための生命保険の選び方: 母子家庭の平均年収は約244万円。シングルマザーの生活は41%が「大変苦しい」、......
独身男性・独身女性（未婚者）のための生命保険の選び方と見直し: 現在、男性・女性を問わず独身者（未婚者）の世帯が増えています。独身者は昔から"独......
妻が考える、夫に加入してもらう生命保険の選び方: 妻の立場から夫の生命保険のことを考えると、保障内容も大事だけど、家計にあまり響か......
夫が考える、妻に加入してもらう生命保険の選び方: 夫が考える、妻に加入してもらう生命保険の選び方 1999年の男女雇用機会均等法の......
共働き夫婦の生命保険の選び方: 共働き夫婦の生命保険の選び方共働き夫婦とひと口に言いましても、夫婦の両方が正社......
共働き夫婦の生命保険、平均相場は？: 共働き夫婦の生命保険、平均相場は？公益財団法人生命保険文化センターが3年毎に......
父子家庭の生命保険の選び方: 父子家庭の生命保険の選び方父子家庭の生命保険は、子供が成長して自立するまでの間......
子供が1人の場合の生命保険: 子供が1人の場合の生命保険子供の誕生によって初めて生命保険に加入する人が多いと......
子供が2人の場合の生命保険: 子供が2人の場合の生命保険生命保険への加入を初めて真剣に考えるのは、子供が生ま......
子供が3人の場合の生命保険: 子供が3人の場合の生命保険子供が3人の場合、3人平等に大学進学の資金準備として......
子供のいる夫婦の生命保険、平均相場は？: 子供のいる夫婦の生命保険、平均相場は？子供（乳幼児から大学生までの扶養家族）の......
独身者の生命保険、受取人は？: 独身者の生命保険、受取人は？の受取人として指定できる相手は、一般に契約者の配偶......