夫が考える、妻に加入してもらう生命保険の選び方
夫が考える、妻に加入してもらう生命保険の選び方
1999年の男女雇用機会均等法の改正により、募集・採用・配置・昇進における男女差別が明確に禁止されて以来、結婚・出産に関係なく正社員として働き続ける女性が増加しました。夫と妻がそれぞれにキャリアプランを持って会社に勤務し、ほぼ同等の年収があり、それを前提として住宅プランや子供の教育、老後の生活設計を考えるという時代になってきています。
夫と妻両者の経済力に大差がない場合、妻に万一のことがあってその収入が絶たれたときの家計へのダメージは、夫の万一の場合と変わらない大きなものとなります。そのようなときの生活保障として、妻の生命保険を軽視すべきではありません。夫として家族のために生命保険に加入するように、妻の生命保険の重要性も理解し、夫婦でしっかり話し合いましょう。
妻の生命保険を選択する条件は、以上のような理由から夫の生命保険とまったく同じです。もっとも大切なポイントは、保険料負担をできる限り減らしながら、しかも万一の場合の十分な保障(死亡保険金)を確保することです。また、夫と同様に働いている女性は、三大成人病など健康上のリスクも夫の場合と何ら変わりません。その備えとして医療保険への加入も考慮すべきですが、その際にも保険料負担の軽減が大切なテーマとなります。このように、限られた生活費を有効活用して各種の生命保険に加入するためには、家族にとってどのような保障が必要かということを十分に把握し、不要な特約などを付けないことが肝要です。
一般に、生命保険は、各種の特約が付加された総合的な保障内容のものほど、契約内容が複雑・煩雑であるために、加入者にとってその必要性を客観的に理解しがたいものです。また、加入者の生命保険に対するニーズは、時の経過とともに変化するものです。それゆえ、自分と家族にとって真に有益な保険契約を結ぶために、第一に死亡保障、第二に医療保障、第三に年金保障といった具合に、必要とする保障内容を単純化して把握し、各保障内容ごとに経済的な保険を探しましょう。ひとつの保険に各種の保障を期待するよりも、保障内容を単純化し、目的別にシンプルな保険を選んだ方が、意図した保険プランが立てやすくなり、見直しが必要になったときにも変更しやすくなります。
サイト内関連記事
- 子供なし夫婦で加入する場合の生命保険の選び方と見直し
- 子供のいない夫婦で、これからも子供をつくらず、夫婦二人で生活していくという人たち......
- 離婚後、母子家庭(シングルマザー)のための生命保険の選び方
- 母子家庭の平均年収は約244万円。シングルマザーの生活は41%が「大変苦しい」、......
- 独身男性・独身女性(未婚者)のための生命保険の選び方と見直し
- 現在、男性・女性を問わず独身者(未婚者)の世帯が増えています。独身者は昔から"独......
- 妻が考える、夫に加入してもらう生命保険の選び方
- 妻の立場から夫の生命保険のことを考えると、保障内容も大事だけど、家計にあまり響か......
- 共働き夫婦の生命保険の選び方
- 共働き夫婦の生命保険の選び方 共働き夫婦とひと口に言いましても、夫婦の両方が正社......
- 共働き夫婦の生命保険、平均相場は?
- 共働き夫婦の生命保険、平均相場は? 公益財団法人 生命保険文化センターが3年毎に......
- 父子家庭の生命保険の選び方
- 父子家庭の生命保険の選び方 父子家庭の生命保険は、子供が成長して自立するまでの間......
- 子供が1人の場合の生命保険
- 子供が1人の場合の生命保険 子供の誕生によって初めて生命保険に加入する人が多いと......
- 子供が2人の場合の生命保険
- 子供が2人の場合の生命保険 生命保険への加入を初めて真剣に考えるのは、子供が生ま......
- 子供が3人の場合の生命保険
- 子供が3人の場合の生命保険 子供が3人の場合、3人平等に大学進学の資金準備として......
- 子供のいる夫婦の生命保険、平均相場は?
- 子供のいる夫婦の生命保険、平均相場は? 子供(乳幼児から大学生までの扶養家族)の......
- 母子家庭(シングルマザー)の生命保険、受取人は?
- 母子家庭(シングルマザー)の生命保険、受取人は? 母子家庭の世帯主である母親(シ......
- 独身者の生命保険、受取人は?
- 独身者の生命保険、受取人は? の受取人として指定できる相手は、一般に契約者の配偶......