70代以上の生命保険の平均相場と選び方
70代以上の生命保険の平均相場と選び方
70代以上で生命保険に加入している人の死亡保険金の平均額は、60代よりもさらに減少しています。公益財団法人 生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」（平成24年度）によれば、70代以上の世帯主で死亡保障のある生命保険に加入している人の平均加入金額は1,584万円でした。この調査は、平成24年4月5日〜5月20日の間に、全国436地点の世帯員2人以上の一般世帯を対象として実施され、4,063世帯から得た回答を集計したものであり、公的専門機関による科学的な調査データとして信頼性の高い最新情報であると言えます。従って、70代以上の世帯主が加入している生命保険の死亡保険金の相場は、1,500〜1,600万円程度と見て良いでしょう。
この年齢層別加入状況をもう少し詳細に見てみると、70代以上では、死亡保険金の金額が200万円以上〜1,000万円未満という比較的に少額の契約が主流になっています。働き盛りの30代〜50代では3,000〜4,000万円台の契約が最多ですが、60代でそのような高額な死亡保険の契約は減少し、70代以上では1,500万円未満の契約が約45％、その内、200万円以上〜1,000万円未満が全体の約30％を占めて最多となっています。また、200万円未満の契約者数を合わせると、70代以上加入者の約20％が死亡保険金500万円未満の契約をしていることになります。
70代以上の加入者の死亡保険金額がこのように比較的少額であることは、家族の生活保障のニーズが減少し、相対的に医療・介護への備えを厚くすることに関心が高まることや、年金などの限られた収入の中で、自らの葬儀費用や相続税費用を家族のために準備しておきたいという思いの表れと思われます。
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